盛金富士と熊の山

とても天気のいい風のない日に、久しぶりに奥久慈方面の山へ行ってきました。

盛金富士(もりかねふじ)と熊の山(くまのやま)は、奥久慈エリアの入り口で、以前は山方町といいましたが、平成16年に合併し今は常陸大宮市山方といいます。

自宅から1時間程で、緑の山々に囲まれた車窓に変わってゆきます。この新緑の季節、山は勢いよく青々とこんもりとしていて、久慈川の水はキラキラとし、鳥のさえずりが響いていました。

車を下小川駅に停め、久慈川の西側にある盛金富士を先に登り、その後橋を渡って東側の熊の山を登る事にしました。

盛金富士には、イワウチワという薄いピンクの可愛らしい花の群生が春に咲くのですが、今回は時期を逃してしまい、イワウチワの葉っぱの群生だけを見てきました(^^;

いつもの事ながら、花の見頃を上手に外してしまうのが特技になってしまい、今回も見られず残念でした。しかしながら農村風景と素晴らしい展望を楽しむ事ができたので大満足です。イワウチワの他に、マンサクやダンコウバイも鑑賞できるという事を後から知ったので、次回の楽しみが増えました。

古くて欄干のないちょっと珍しい平山橋を渡って、久慈川の河原でお昼を食べました。気温はだいぶ上がっていたので暑かったのですが、ちょと風が吹くだけで爽やかでした。川の流れを見ながら、おにぎりやスープ、デザートをゆっくりといただいて、汗がひいたところで次の熊の山を目指しました。

こちらも山岳景観を楽しむ山であり、また信仰の山でもありました。頂上少し手前には古い鳥居があり、そこから217段の石段道が続き、ようやく頂上。頂上には熊野神社の祠（ほこら）がありました。こちらの眺めも素晴らしく、さっき登った盛金富士を望む事ができました。新緑の匂いも清々しく、石段を登りつめた後の汗が心地よかったです。