姑がディサービスへ

姑は昭和9年産まれの御歳86歳。

普段は、外では畑仕事や草むしり、家の中では洗濯物をたたんだりチラシでゴミ箱を折ったりと、自分なりに仕事を見つけいつも動いています。


春になって暖かくなり、道端でフキノトウを摘んできてフキ味噌を作ったり、からし菜を摘んできて漬け物をしたりと、季節を感じながらお散歩もしています。


近所の人との立ち話は毎日で、その他週に一度は、送り迎えで少し離れた仲良しのお友達の家に、おにぎりやお茶菓子を持って遊びにも行きます。


しかし、元気そうに見えても、薬は山のように飲んでいます。血圧・心臓・腎臓・骨粗鬆症などこんなに飲むの?と思わず言いたくなるほどの薬を、おかずの様にごっそりと飲んでいます。それに週に一度の骨粗鬆症の注射もしています。

それって必要な事?必要な薬?と疑問を抱きたくなる事が、高齢者の病院通いや薬には多いように思います。


ここ数年、姑の腰がだいぶ曲がってきて、かがみすぎて下ばっかりに目線が行くので、前にある柱や扉に頭をぶつける事がしばしば。家族はまたやったかと笑ってしまいますが、本人は超深刻で「おーいたー!!」と頭を指すって、すぐに自分で持っている謎のスースーする匂いの薬(消炎剤?タイガーバーム??)を塗りこんでいます。とにかくその慣れた対処の機敏さに「はやっ」と、周囲はまた笑ってしまいます。


それに、腰が曲がっているせいなのか、足の方もシビレがきていて、ふくらはぎもむくんだりと、いろいろな症状が現れています。


そろそろ介護保険を使う時期がきたのかな?と思い、近くの高齢者支援センターへ連絡をし手続きを進めました。


申し込んでから待つこと約1ヶ月半。ようやくディサービスへ行く事が決まりました。

姑は「要支援2」という区分になり、週二回、リハビリなど運動がたくさんできるディサービスに通う事になりました。


アンケート用紙の家族からの要望は?という欄に、私はいつまでも元気に歩けて楽しくお友達と過ごせる時間が持てますように、と記入しました。本人も同じ思いだと思います。自分の足で歩く事が生きる事の全てに繋がるという事が、本人が一番分かっているのだと思います。とにかく姑は家族の手をわずらわせたくない、といつも思っているのです。


つい先日、姑が始めてのディサービスに行ってきました。「いやーみんな親切なんだよー」「ご飯も美味しかった」「楽しかったです」と感想を言ってました。そしてディサービスでやってきた計算問題や、言葉の練習問題などを見直して真面目に復習もしていました。


ディサービスという楽しみができてとても良かったです。そして、いつまでも自分の足で歩いて元気でいてほしいです。


ディサービス様に新調した介護用の靴
ディサービス様に新調した介護用の靴