花を愛でる事

里山に行く機会が増え、赤や黄色や紫色の小さな可愛らしい花をよく見かけるようになりました。


山に入ってその可憐な花達を見つけると、駆け寄って写メは撮ったりしますが、はて?君の名は?とほとんどの花の名前がわかりませんでした。


お花屋さんの花や花壇の花、タンポポや菜の花など馴染みの顔なら名前もすぐに浮かびます。


また少し高い山に登ったりすると、なかなかお目にかかれない高山植物にも出会う事ができます。嬉しさのあまりうわーっと駆け寄りますが、こちらもまたいつも写メを撮るだけでした。


高山植物とは、一般的には森林限界より高い高山帯に生えている植物の事です。また、森林限界とは高木が生育できず森林を形成できない限界を指します。


そんな森林が育たない、暑さ寒さにも強風にも乾燥にも耐えて、厳しい環境の中でポツリと咲いている花のけなげで可愛らしい事。誰でも君の名を知りたくなるはずです。


高山植物の花に出会えるのはなかなか難しい事で、その年その年で天候により生育状態なども違い、咲いている期間も短いのでドンピシャで『見頃』の時には出逢えないので、山で見つけた時は感動ものなのです。


それから、茨城には里山が沢山ありますが、そこにしか咲かない花、そこの山のその時期にしか見られない珍しい花もあります。


こんなふうに『花を愛でる』事を楽しく思える様になったのも、健康作りのために始めた山歩き方のおかげです。山は心身ともに元気になれる場所です。


私は野草の本と高山植物の本を買いました。山で撮ってきた写メと本の写真とを見比べて、やっとこさ彼女達の名前を知る事ができます。また特徴なども詳しく書かれてあり、帰ってからの楽しみも増えました。


近頃は、運転して信号で止まって路肩に咲いている花を見かけると、あの花はなんだっけ?あの草は何て名前だった?など、これまでは雑草だと思っていた草や花が野草に変わっていったのです。

私が買った野草図鑑の帯に『雑草』が『野草』になる、とありましたがまさしくその通りでした。


雑草が生い茂る季節になり、鬱陶しいと思っていたのに、それが花に見えてくるのですから不思議なものです。

気ぜわしい毎日の中でも、ほっこりと心なごむ一瞬です(o^・^o)