鍼(ハリ)との出会い


私は視覚障害者に書物を読む「音訳」というボランティアをしています。

今携わっている書物は「医道の日本」と言う月刊誌です。内容はあんま・マッサージ指圧師や鍼灸師の方の専門誌です。


私は勿論それまでは、鍼やお灸やツボなどについて何も知りませんでしたが、その本を読む事になり、鍼やお灸がどんな世界なのかを覗く事ができたのです。


西洋医学は薬や手術で悪い部分に直接施術をしますが、鍼灸はその悪い部分以外に、そこからずいぶん離れているツボにもハリやお灸を施して悪い部分に効かせたり、患者本人の抵抗力や治癒力か落ちていたら、胃腸・肝臓・膵臓など臓器に効く施術をして患者の自然治癒力を高めたりと、薬に頼らない治療をしているのです。


私はこれまで鍼灸は肩こりや腰痛や膝痛など、マッサージ的なことだけだと思っていました。今は東洋の医学の不思議な治療にとても関心があります。


先日、友人のなおこちゃんに紹介してもらって鍼に行ってきました。私は膝痛と胃痛、肩こりを先生に訴え施術して頂きました。

極細の鍼を身体に刺し電流を流して、滞っている血流を流す(?)みたいな感じでしょうか。そのあと、首や肩、頭などにもマッサージをして頂き終了。

先生は全盲の方で、私の背中を触っただけで、胃の調子や今の食事の状態までわかってしまいます。見えないものが手で感じて見えてしまうのです。これが東洋の不思議です。


長年の腰痛や肩こりなどはたった一度の治療ではなかなかとれませんが、 続けて治療に通うつもりです。