愛猫Mちゃん一匹を自宅へ残し、ご自分の体調のために高齢者住宅へ入居した90歳のN子さん。毎週金曜日にひとりタクシーで,美味しいご飯と目薬持って愛猫Mちゃんに会いに家に行きます。普段はお隣さんがお世話をしてくださっていて、Mちゃんにご飯をあげてくれます。タクシーの音がするとMちゃんは家から飛び出してSさんを出迎えていました。しかしMちゃんも最近はN子さん同様高齢猫で、足元はふらふら目は白内障でぼやけて、最近ではお庭まで出迎える事ができないのです。N子さんは毎週金曜日をとても楽しみにしています。自分の足で行けるまでは会いに行きたいし、元気でいられる張り合いになっているんだといっていました。先日お会いした時になんとなく元気がないご様子だったので、最近体調はどうですか?と聞くと、まあまあですよ、と。私は毎回カットしながらN子さんからMちゃんの話をきくのが楽しみでした。するとN子さんは、この間Mが具合が悪くなって一週間入院したのよ、と。私は大変驚いてハサミを持つ手が止まってしまいました。N子さんは、Mは私と同じ年寄りでよぼよぼだからね。それで心配で私もちょっと具合が悪くなってしまってね。二人ともよぼよぼだからどっちが先に逝ってもおかしくないのよ、と笑ってお話されました。私は友人から聞いた話をN子さんにしました。ペットは死んでしまっても、あの世でご主人様が来るまで三途の川を渡らずに待っているんですって。だからN子さんとMちゃんはどうなっても一緒にいられるから大丈夫ですよ、というと。そうなの?!私Mとウチであの世にいけたら本望だゎー、と話されました。
ペットはどこの家でもそうですが、その存在は大きく愛しく家族以上の家族になってしまうんですよね。
我が家にも可愛い可愛い柴犬のマルちゃんがいます。Sさんのお気持ち、本当によくわかります(^^)